若手社員を温かく育む環境の中、高品質なおしぼりを飲食店等に提供
<カイシャの特徴>
●事業内容:おしぼりやタオルのレンタルサービスを 約50年にわたり営む
●育成制度:OJTや資格取得支援、各種講習受講で成長をサポート
●働く環境:若手社員のライフ・ワーク・バランスを尊重する独自の制度
高級店にも導入多数の レンタルおしぼり。顧客への対応力が強み
おしぼりや玄関マット、バスタオル等のレンタルを行っているアールエスエス。飲食店やホテルなどのサービス業にとって、同社の高品質な製品の安定した供給は欠かせないという。
「当社のおしぼりは、有名なガイドブックに載るような高級店でも導入されています。品質管理を徹底し、洗浄機械や薬剤のチェック、検品は普段から入念に行っています。また、製品をお届けするルートセールスがお客様とコミュニケーションを取りながら店舗の在庫状況等を確認することで、来店客に古いおしぼりが提供されることがないようにしています」(石川社長)
さらに、高級店で求められる厚手で手触りの良い素材や特注形状のおしぼりにも柔軟に対応。50年以上にわたり顧客の声に応え続けることでノウハウが蓄積され、個別の要望にも対応できる点が同社の大きな強みになっている。
同社はおしぼりのレンタルサービスから始まり、顧客のニーズに応じて扱う品目を増やしている。2019年からは飲食店等で使用するユニフォームのクリーニング事業を新たに開始した。
「まずは既存のおしぼり等での取引先を中心に販路開拓を行い、将来的にはクリーニング事業を主力事業に成長させていければと思っています。クリーニング施設には1人以上のクリーニング師の有資格者を配置する必要がありますが、当社は既に21人のクリーニング師が在籍しています。工場で勤務する人だけでなく営業職など幅広い職種の人に資格を取得してもらうことで、専門知識を高め、きめ細かい提案をすることを目指しています」(石川社長)
現場でのOJTで基礎から学び、積極的な資格取得を後押しする環境
新卒や中途に限らず、業界に関する専門知識が少ない状態で入社する社員が多いという同社。入社後は、実際の事例や考え方を共有する新人研修や、先輩と一緒に顧客現場を回りながらのOJTを中心に業務を学んでいく。
「最初は分からないことだらけでしたが、皆さん優しく教えてくれますし、質問しやすい環境です。人間関係が本当に良くのびのび成長できる会社です」(入社2年目、第三営業部の関本さん)
また、新入社員に関しては、毎月の上司との面談以外に人事担当者との面談も実施。仕事に関することはもちろん、初めての一人暮らしに関することなど幅広い相談に乗っているという。
さらに、専門知識を高めるための資格取得も奨励しており、入社2年程度で複数の資格を取得する社員もいるという。各種講習や資格取得にかかる費用は会社が負担している。
「マット・マイスターは既に合格し、おしぼりアドバイザーやクリーニング師へも挑戦中です。幅広い知識を持つことで、営業としてお客様にも提案しやすくなりますし、聞かれたことにすぐに答えられることで精神的に余裕を持てるようになります。同僚と一緒に勉強用に作った問題集を今後社内で共有し、役立てたいと思います」(入社1年目、第一営業部の中村さん)
若手社員を大切にする里帰り休暇と親孝行制度。プライベートも充実
同社にはユニークな制度が2つある。まず一つ目の「里帰り休暇制度」は家族に元気な姿を見てもらおうという特別有給休暇で、新卒入社3年目まで年次によって1~4日間付与される。2つ目の「親孝行制度」は、新卒入社1年目の社員が実家に帰った際に初任給で家族に食事をごちそうし、その写真を会社に提出すると、帰省にかかった交通費を会社が負担するというもの。
「里帰り休暇と親孝行制度を組み合わせて活用しました。普段は離れて暮らしているのでなかなか親孝行もできませんが、両親がとても喜んでくれて嬉しかったです」(中村さん)
また、同社は残業時間の削減にも努めている。普段の働き方に関しても残業をしないルールづくりを徹底。例えば、客先での打合せは17時半までなど、独自のルールを設けている。
「有給休暇も取りやすいですし、残業が増えないよう周囲が配慮してくれます。仕事の後は同僚や先輩と食事に行くこともあります。私はお客様におしぼりを配達する仕事をしているので、体力づくりのためにもジムに通って体を鍛えています」(関本さん)
代表からのメッセージ
アドバイスを素直に聞いて頑張る姿勢がある人と、目標を達成するモチベーションが高い人が活躍しています
読者からひとこと
付加価値のあるおしぼりを提供する 飲食店で当たり前のように使っているおしぼりですが、品質や衛生管理を徹底することで、お店で過ごす時間に付加価値を与えるものになると思います。また、公衆衛生に関心の高まる昨今においてとても必要な仕事だと感じました。
●第32号 (2023年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。